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遠藤 由季 選  2017年2月号

食物、飲料、食べることを詠った歌を選びました。
(遠藤 由季 選)

丸餅と角餅ふたつの実家より押し寄せ来たりきもう何も来ず
川野里子

退職の悲哀は知らずうつくしく魚を食べる女房となり
池谷しげみ

凩よわれは単なるひとつぶなのだ君のかぐろき葡萄の房の
碧野みちる

脚閉ぢるたこさんウィンナー前にしてどうしてこころ死ねないかわれ
上條素山

おしるこ缶に舌を入れれば曇りたる眼鏡は冬の空を見せない
丸地卓也

ミラノ風チキンカツ焼く夕暮れも隣の村は鶏殺処分
小熊美枝子

職人の言うこと聞かず塩味のネタに醤油をつける母の娘
松坂わかこ

夕されば老いのスマホは目を覚ます誘ひさそはれゆく縄のれん
工藤 章

青葱と七味こまかに揺らしつつにしん蕎麦食む会合のあと
梅内美華子

駅前の松屋松乃屋あさまだきこうこうと照りひとを太らす
大井 学